「シャッターの上げ下げが大変」、「シャッターを電動にできないの?」とお客様のご要望にお応えしてガレージの改修工事を行いました。ガレージを電動シャッターへリフォーム、あるいは新築で導入する際、利便性ばかりに目が向きがちですが、実用性と安全性を担保するために欠かせない「落とし穴」がいくつかあります。工事完了後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための極めて重要なポイントです。これらについて、専門的な視点を交えて詳しく解説します。
1. 非常扉(出入口)の設置:閉じ込めと「もしも」への備え
電動シャッター最大の弱点は、停電時や故障時に外から開けられなくなることです。これを解決するのが「非常扉」の設置です。
・閉じ込め・シャットアウトの防止
ガレージにシャッター以外の出入口がない場合、停電が発生すると電動シャッターは動きません。手動切り替えレバーは通常「車庫の内側」にあるため、外にいる時に停電すると車を出すことも、ガレージに入ることもできなくなります。
・動開放の導線確保
万が一の故障時、ガレージ内部にアクセスできるドアがあれば、中から手動操作に切り替えてシャッターを開けることができます。
・日常の利便性向上
ちょっとした荷物を取りに行くだけの際、重いシャッターを全開にするのは電気代も時間ももったいないものです。小さな非常扉(勝手口)があれば、人の出入りがスムーズになります。

正面から見て右奥に非常扉を設置
2. 100Vコンセントの設置:ガレージを「ただの車庫」にしない
シャッターを動かすための電源とは別に、ガレージ内部に「汎用的な100Vコンセント」を設置しておくことは必須と言えます。夜間に使用する場合はガレージの内外に照明の設置も検討してください。
・メンテナンスと清掃
車内掃除用の掃除機、タイヤの空気圧を調整するコンプレッサーなど、ガレージ周りでは電化製品を使う機会が非常に多いです。
・バッテリー維持(トリクル充電)
週末しか乗らない車やバイクをお持ちの場合、バッテリー上がりを防ぐための充電器(チャージャー)を繋ぎっぱなしにする必要があります。この際、シャッター付近にコンセントがないと、延長コードを這わせることになり、防犯や浸水の面でリスクが生じます。
・将来の拡張性
照明を追加したり、DIY用の電動工具を使ったり、あるいは災害時にガレージを避難スペースとして活用する際にも、壁面にコンセントがあるかないかで活用度が劇的に変わります。

電動シャッターの場合には正面から見て内側の左手前の上部にコンセントが必要
3. 電源の引き込み:既存設備との兼ね合いを確認
電動シャッターを設置するには、当然ながらモーターを動かすための電気を引いてくる必要がありますが、ここには電気工事上の注意が伴います。
・専用回路の推奨
シャッターの起動時には一時的に大きな電流が流れることがあります。他の家電と同じ回路から分岐させると、ブレーカーが落ちやすくなる可能性があるため、理想的には分電盤から「専用回路」を引くのが望ましいです。
・屋外配線と見た目の処理
建物から離れた独立ガレージの場合、母屋から地中埋設、あるいは空中配線で電源を引く必要があります。この際、配線が露出すると外観を損ねるだけでなく、劣化の原因にもなるため、PF管(保護管)を用いた適切な施工が必要です。
・電圧の確認 一般的な家庭用シャッターは100Vで動作しますが、大型のものや高速タイプ、あるいは海外製などの特殊なモデルでは200Vが必要になるケースもあります。製品選定時に必ず確認しましょう。

距離が遠かったためこちらの現場では電柱を立て空中配線で電源を確保
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